住宅の壁、土壁です。少し前に新築しました。
これは荒壁、竹小舞に土を塗りつけた状態です。
この上に中塗、仕上と塗り重ねていくのですが、
土の種類や配合、塗り方によって色々な表情を作ることができます。
近頃ヨーロッパではファッションとして土壁が見直されている、
な~んて話も聞きます。
今回意匠的には中塗りを精度良く施工するくらいのプレーンな仕上げとし、
どちらかというと建物の省エネ性能向上をメインとしました。すなわち、
- 調湿性能の向上による体感温度の調整
- 土の比熱を利用し、室内温度の変化を緩やかに
昨今の日本は亜熱帯化し、機械による環境制御なしでは
健全に生活を送ることが難しくなってきたように思います。
その上でより良い生活環境を考えますと、
機械に頼りながらも、コントロールが難しい部分は自然素材に頼る、
というのがベストではないかと思います。
ただし工業ラインという枠組から外れた職人仕事は数値化が難しく、
良いとわかっていてもあらゆる制度に乗せにくいため、業界では敬遠されがちです。
限界耐力計算然り、扱いが難解でも確実に良いものがあるわけですから、
それこそ技術者(エンジニア)建築士がもっと扱っていけば良いのに。
ということでデザインだけが建築士・設計士の仕事ではないと考えています。
カタログショッピングではない、
本質としてのエンジニアリングとデザインの融合が求められていると感じています。

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