ページ

2012/06/21

wacstyle 倉庫 -内装完成-





昨年末に『ここで何かやろうよ』と話していた名古屋の家具工房・倉庫ギャラリー。
少し前に始まったなぁと思った改修作業がささっと仕上がりました。

こういった事って動き出すとあっという間ですね。


パッチワーク状に修繕した形跡の見えた室内でしたが、
壁全面を格子に仕上げることで、統一感を演出。一室の大空間に整えました。

20畳の一室から縁側と土間玄関へ、そのまま外へと続きます。




玄関入って正面には横長の作業机を。
ここで奥様が珈琲を入れたり何やら作業をするそうです。

今はバイクが鎮座しておりますが。
しかし、これはこれで雰囲気があります(笑)




縁側の先には4間(7.2M)の大開口。
光、風、外との繋がりを生み出す素晴らしい建築装置。
やはり木製建具のデザインは美しいですね。

最上段のみ透明ガラスというのも建具屋さんのセンスを感じます。補修のみ。





視線がどこまでも緩やかに繋がっていきます。
縁側空間、繊細な木製建具のデザイン、軒裏の見え方、外に見える木々。
気持ち良い。

壁面を格子状にしたのは意匠的な意味合いの他、実はもう一つ理由があります。
ちょっと建築的な話になってしまうのでご興味のある方はどこかで私に聞いてみて(笑)





古い建物は日本の美に溢れています。
いっそのことこのままで良いのでは?と思うこともしばしば。

でもそれでは使えませんから最低限に留めた上で直す、ということで。






小さなパーツ一つ一つに想いを込めて。
主張しすぎない材料たちです。

一番上は鉄の棚受け。黒っぽく見えているライン。
玄関から見て正面のこの棚に、オリジナルの椅子達が並ぶ予定です。
早く見てみたい…ですね。





内装改修はこれで完成です。
次は外構なのですが、
様子を見に来た知り合いの造園屋さんより、『いじらせてくれ』との声があったとか?

ただ解体を待つだけであった建物が一転、いろいろな人の興味を誘う。
早くも嬉しい効果が出てきているようです。
感謝!!!


基本用途は家具工房の倉庫ギャラリーですが、
イベントスペースとしてもどんどん使って欲しいとのことです。

ご興味のある方はぜひ一度【wacstyle】までお問い合わせ下さい。

2012/05/30

眼鏡屋さんの提案




長年ほったらかしになっていた眼鏡にようやくレンズが!

今回は知人が勤める天竜堂さんにて、
入念な(本当に丁寧な)検査とカウンセリングを行い
用途に最適なレンズを組み立てていただきました。感謝!!
(ちなみに特別丁寧にしていただいたわけではなく普段通りとのこと。)


その中で面白いなーと思ったのは、矯正視力わずか0.1の差で
眼鏡をかけての作業ストレスが桁違いに減ったこと。

聞くところ、今まで使っていた眼鏡はどうやら矯正しすぎであったらしく
遠くを見る分には非常にクリアで良いのですが、
手元(文字など)を見るにはピントが微妙に合っていなかった…と。あれ?

確かにそう言われてみると、手元作業を長時間行うときは
眼鏡を外して裸眼で(しかも目を細めて)いたような…。意味ないですね。

乱視気味の私、これで酷い肩凝りとも少し距離を取れるのではと期待しております(笑)



『検査、カウンセリングから眼の状態、場面、用途、それらを明確にしていくことが大切です。
そうすればプロとしてご提案することができます。眼鏡は道具ですから。』
というお話がとても印象的でした。


そして住宅設計においても同じことが言えるなぁと。

住まう方が、どういった住まい方、日々の生活を望まれているのか、
まずはそこを引き出していくことから設計作業は始まります。

話し合いの中から『住まいのヴィジョン・スペック』を徐々に明確にしていき、
プロとして『住まいのカタチ』をご提案していく。


と、そんなことを言いながら『眼鏡はカッチョ良くて見えてれば良いさ~。』
なんて考えていた自分が恥ずかしい!ごめんなさい!

よくよく反省しましたので、次はサングラスをお願いします(笑)

2012/04/24

机とベッドと収納と




PCの写真を整理していたら懐かしい写真が出てきました。


これは私が設計事務所に入ってすぐの頃に設計させてもらったもの。
わずか三畳程の大きさの子供部屋に机とベッドを考えて欲しいというものでした。
出来合いの家具ではどうも部屋にしっくりこないという怖いコメント付きで…。


はっきり言って予算の振り分けどころか、右も左もわからない状態、
デザインの理想と現実のギャップに戸惑いながらの設計であったと記憶しています。


思い出せる限りで、考えていた事を書き出してみると、

  • 部屋の静けさを邪魔しないこと、家具が部屋を圧迫しないようにすること。
  • 素材をホワイトバーチ合板のみに限定する。金物等は使用せず色を増やさない。
  • 家具自体の収納力を確保する。

この三点が軸になっていたように思います。




ホワイトバーチ合板は、フィンランドではトラックの床などに使われるような材料で
薄くても十分な強度と耐久性が確保でき、積層小口が綺麗で線が細く、
なおかつ化粧表面が主張しすぎない木目であるという理由から使用しました。

机の天板を除く全ての材料は厚さ15mmのホワイトバーチ合板で作られています。


納品施工後、しばらくして『すぐに部屋に馴染んで楽しそうに使っている』と言って頂けましたが
嬉しさや達成感よりも、ホッとした気持ちの方が強かったような。
そしてこの仕事で始めて【設計料】を頂いたのでした。感謝!感激!


こうした小さな仕事一つであっても、生活に何かしらの豊かさを提案できる、
そんな設計を続けていけたらと思います。初心忘るべからず!